EC2インスタンスでActive Directoryを作成してみた(AD参加編)

EC2インスタンスでActive Directoryを作成してみた(AD参加編)

Clock Icon2024.08.25

前回、EC2インスタンスでActive Directoryを構築しました。
今回は、Windows EC2インスタンスをそのドメインコントローラーに参加させて、ADユーザーでログオンします。

全3篇でお送りしており、本記事で最後になります。
本手順は、10〜15分ほど掛かると思います。

前提

前回までの記事はこちらです。

AWSインフラ構築
https://dev.classmethod.jp/articles/ec2-active-directory-aws-infra/

AD設定
https://dev.classmethod.jp/articles/ec2-active-directory-ad-server/

設定手順

AD Server

ADサーバーにRDP接続し、Server Managerを起動します。

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Tools > Active Directory Users and Computersを選択します。

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ドメイン名(shinyats.com)を右クリック > New > Userを選択します。

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ドメインコントローラーにログオンさせたいユーザー情報を登録します。
今回は taro yamada さんです。

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taro yamadaさんのログオンパスワードを設定します。
User must change password at next logonのチェックを解除します。

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Finishを押下します。

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次は、グループを登録します。
ドメイン名(shinyats.com)を右クリック > New > Groupを選択します。

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今回登録するグループ名は、Development 1です。

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次は、ユーザーをグループに追加します。
ドメイン名(shinyats.com)をダブルクリック > taro yamadaさんを右クリック > Add to a groupを選択します。

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Develop...と入力し、Check Namesを押下します。

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登録済のグループ名が補完されます。OKを押下します。

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OKを押下します。

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グループにユーザーが追加されていることを確認できます。

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AD User

ADユーザーのインスタンスにRDP接続します。
NetworksはYesを押下します。

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コントロールパネルを開きます。

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Newwork and InternetのView Network status and tasksをクリックします。

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Change adapter settingsをクリックします。

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Ethernet2の右クリック > Propertiesを選択します。

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TCP/IPv4をダブルクリックします。

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Use the following DNS server addressesを選択し、ADサーバーのプライベートIPアドレスを入力します。

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参考: ADサーバーのプライベートIPアドレスは、AWSコンソールから確認できます。

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参照する優先DNSサーバーにADサーバーのプライベートIPアドレスを設定したら、OKします。

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次は、このコンピュータをドメインに参加させます。
もう一度コントロールパネルを開きます。

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System > See the name of this computerをクリックします。

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Advanced system settingsをクリックします。

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Computer Name > Changeを押下し、Domainに切り替えます。
そして、ドメイン名(shinyats.com)を入力し、OKを押下します。

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するとドメインコントローラーに参加するために認証を求められます。
ADサーバーのAdministratorのユーザー名/パスワードを入力します。

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参考: ADサーバーのパスワードは、ADサーバーのRDP接続画面から確認できます。

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パスワード復号のためには、キーペア(windows-ad-server.pem)が必要です。

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認証が成功すると、成功メッセージが表示されます。OKを押下します。

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次は、ユーザーのリモート接続を許可します。
コントロールパネルからSystem and Securityをクリックします。

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Allow remote accessをクリックします。

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Select Usersを押下します。

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Addを押下します。

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taro...と入力し、Check Namesを押下します。

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ADサーバーの認証をします。
先ほどのAdministratorの資格情報を入力します。

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taro yamadaさんの情報が補完されます。OKを押下します。

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ユーザーが追加されていることを確認したら、OKを押下します。

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OKを押下します。

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これで設定完了です。

動作確認

ADユーザーのインスタンス、Administratorからログオフします。

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もう一度、ログオンを試みます。
Administratorではなく、taro yamadaさんでログオンします。
資格情報は、先ほど登録したUser logon nameとPasswordです。

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無事、taro yamadaさんでログオンできました。

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さいごに

これでEC2インスタンスのActive Directoryの構築が完了し、ドメインコントローラーに参加してユーザーログオンを確認することができました。
これでAWSクラウド上で、擬似的にADによる従業員IT管理を試すことが出来ると思います。

どなたかの参考になれば幸いです。

リンク

このブログは「EC2インスタンスでActive Directoryを作成してみた」という名称で、全3篇でお届けしています。

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